SERMO、史上初のグローバルな医師間医薬品評価ツールを発表

ニューヨーク

（ビジネスワイヤ）– 世界各国で65万人の会員を持ち、医師向けのグローバルなソーシャルネットワークとして最大規模を誇るSERMO（サーモ）は本日、画期的な新しい「ドラッグ・レーティングス」（Drug Ratings）ツールを発表しました。「ドラッグ・レーティングス」は、本人確認済みの免許保有医師のみを情報源とする世界的なピアツーピアの処方薬評価システムとして、史上初にして唯一のものとなります。「ドラッグ・レーティングス」のプラットフォームはベータ版において、現在までに世界各国の医師から25万件以上の評価と2万件以上のコメントを得ており、医師からの医薬品フィードバックに関し、急速に世界最大のデータベースとなっています。

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SERMO、初のグローバルな医師間医薬品評価ツールを発表（画像：ビジネスワイヤ）

SERMOソーシャルネットワークに統合された「ドラッグ・レーティングス」は医師にとって、特定医薬品の有効性、安全性、忍容性、使いやすさ、服薬アドヒアランスについて、リアルタイムで調査・評価し、医師らの直接的経験を共有できる臨床判断支援ツールとなります。公式な臨床試験データや製品モノグラフは提供される情報の半分に過ぎず、残りの半分は同僚の実臨床での経験を集約したものです。メーカーからの情報に評価とコメントを追加することによって、医師は処方を行う前に、治療内容を詳細に検討して、より良い治療判断の支えとすることができます。医師によるこうした医薬品評価は新しい動きです。患者からの情報を集める医薬品評価サイトは存在しますが、SERMOの「ドラッグ・レーティングス」以外に、医師のみを情報源とするグローバルデータベースは存在しません。

ニュージャージーで家庭医を務めるLinda Girgis医師は、次のように述べています。「これは医師にとって革命的なことです。私たちは同僚の経験を最も信頼し、何を処方するかを決定する際にはよくお互いの意見を参考にします。ドラッグ・レーティングスによって、リアルタイムで世界中のさらに多くの同僚から聞くことができます。」

「ドラッグ・レーティングス」ツールのベータ試験に参加した神経科医のHeidi Moawad医師は、次のように述べています。「医師にとって、患者に医薬品を処方する経験に関して、重要な情報を共有するネットワークがこれまで存在しませんでした。この新しいツールは、大規模な医師コミュニティーに対し、医薬品と関連した微妙な問題を確認するための手段を提供します。評価は医師の日常的な診療においてかけがえのない部分を占めるはずです。この透明性レベルは患者ケアを強化するものとなります。」

医師による採点は、本ツールを会員に開放する前に、SERMOが4500人以上の医師を対象に最近実施した調査によって、その価値が裏打ちされます。

• 医師の74パーセントは、他の医師による医薬品評価が、処方における選択に際して情報として役立つと考えています¹。
• 83パーセントは、他の医師の意見またはフィードバックによって、特定の医薬品に対する見方が変わったと報告し、52パーセントは処方の前に欲しい情報がすべて手に入っているわけではないと感じています²。
• 80パーセントは、非常に少数の重要オピニオンリーダー／学者からの推薦よりも、実臨床に携わる多数の医師からの推薦を信頼しています²。
• 77パーセントは、アマゾンのレビューを商品購入の選択に役立つ情報として信頼しています¹。
• 91パーセントは、製薬市場が少なくとも時には、医薬品に関する情報を「操作」し（虚偽、省略、調整）、より肯定的なものに見せていると考えています²。
• 69パーセントは、医師の方が製薬会社、保険会社、患者よりも、医薬品が実臨床環境でどのように機能するかをよく理解していると感じています²。

医師はSERMOソーシャルネットワークで患者の症例情報をクラウドから入手し、同僚からの助言を求めることができます。「ドラッグ・レーティングス」は、メディカルクラウドソーシングとして知られるこうしたコラボレーションを、医師が医薬品に関する同僚の個人的経験の集約情報に迅速アクセスできるようにすることで、新たな水準に引き上げます。医師は医薬品をブランド名、ジェネリック名、ブランドジェネリック名で検索し、特定の適応症の治療薬として米食品医薬品局（FDA）が承認したさまざまな医薬品を比較することができます。「ドラッグ・レーティングス」ツールは、新たに市場投入された医薬品について調べる医師にとって特に役立ちます。その理由は、早い段階で採用された特定の医薬品が実臨床環境で示したパフォーマンスについてのオープンディスカッションが迅速に評価・拡散され、さらに広まることができるからです。

SERMOのピーター・カーク最高経営責任者（CEO）は、次のように述べています。「医師による、医師のためのドラッグ・レーティングスは、実際の医療における次の大きなフロンティアです。私たちはドラッグ・レーティングスが医師による医薬品の処方の仕方に変革をもたらすと考えています。医師が治療判断を下す際に同僚の数多くの詳細な知見を検討できるようになるからです。ドラッグ・レーティングスは、世界各国の医師の間でスムーズな知識交換を促進することで、意思決定と患者転帰を改善します。ドラッグ・レーティングスは、世界中の医師が自分らのためにやり取りする医療知識として、透明性と民主性を備えています。ここ数十年間、医薬品の評価と採用に関してはメーカーと保険会社が思い通りにしてきましたが、ドラッグ・レーティングスは条件を公平なものにします。医師は、この重要な検討における発言権を取り戻すことになるのです。消費者にはアマゾン、イェルプ、トリップ・アドバイザーがあります。そして医師はこのたび、ピアツーピアのドラッグ・レーティングスを手に入れました。」

SERMOの「ドラッグ・レーティングス」プラットフォームの詳細についてはhttp://www.sermo.com/drug-ratingsをご覧ください。

SERMOおよびSERMO「ドラッグ・レーティングス」について
SERMOは医師向けの有力グローバルソーシャルネットワークです。30カ国以上から本人確認の完璧な免許保有医師65万人以上が参加して、実際の医療について話し合い、共同で症例を解決し、医療に関する調査に回答して、調査の謝礼を得ています。

「ドラッグ・レーティングス」はSERMOとSERMO登録医師らが開発しました。「ドラッグ・レーティングス」を支えている統計的手法は、Blue Null Consulting GroupのLee-Jen Weiが率いる生物統計コンサルタントらが独立的に開発・検証しました。

SERMOは、医療専門家を対象とする調査の企業としても世界最大です。SERMOのリサーチネットワークは、80カ国の医療専門家180万人から構成され、米国の医師の40パーセントを含んでいます。SERMOが毎年実施している70万人規模の調査の大半は、専門医を対象としたものですが、登録医師の70パーセント以上が専門医です。詳細についてはwww.SERMO.comをご覧ください。

¹ SERMOがアルゼンチン、オーストリア、オーストラリア、カナダ、スイス、コロンビア、ドイツ、デンマーク、スペイン、フィンランド、フランス、英国、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、メキシコ、オランダ、ノルウェー、パキスタン、ポーランド、米国、ベネズエラ、南アフリカの医師1649人を対象に実施した調査。2017年3月に実施。誤差範囲は± 2%。
² SERMOがアルゼンチン、オーストリア、オーストラリア、カナダ、スイス、チリ、中国、コロンビア、ドイツ、スペイン、フィンランド、フランス、英国、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、インド、イタリア、スリランカ、メキシコ、オランダ、ノルウェー、ニュージーランド、ポーランド、スウェーデン、米国、ベネズエラ、南アフリカの医師 2918人を対象に実施した調査。2017年4月に実施。誤差範囲は± 2%。

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