イスタンブール
(ビジネスワイヤ) — エジザージュバシュ・モンロール・ニュークリア・プロダクツ(モンロール)は本日、キュリウム・ネザーランド(キュリウム)と契約を締結し、モンロールのGMPグレード医療用放射性同位元素である無担体177Lu (n.c.a. 177Lu)の最先端の製造技術LuMagic®をライセンスすると発表しました。本契約により、モンロールからキュリウムへ、関連設備の移管および供給が可能となります。
モンロールは、世界でも数少ない無担体ルテチウム-177の生産者であり、世界中に途切れなく供給できる能力を有しています。モンロールの無担体Lu-177製造プロセスは独占的な加工技術であり、よりクリーンで安全な製造手法を採用し、安定同位体の濃縮能力を備えています。キュリウムは、オランダのペッテン工場で無担体Lu-177製品を製造する計画です。本ライセンス契約は、世界最大級の核医学企業であるキュリウムと、世界中でがん患者の生活の質を改善するための世界クラスの放射性医薬品や放射性同位元素を開発・製造・販売しているモンロールの両社に対し、重要な機会を提供するものです。
無担体ルテチウム-177は、標的放射性核種療法に選択される放射性同位元素です。無担体Lu-177の製造工程は、特定のがん患者の治療転帰を改善する可能性のある治療選択肢を現時点で実現し、将来的には臨床開発中のより多くの潜在的な治療選択肢も実現します。無担体ルテチウム-177は、その独自の特性により、神経内分泌腫瘍(NET)や前立腺がんのような特定のがんを治療するペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)にとって、治療と診断を一体化したセラノスティクスの観点から、望ましい放射性同位元素となっています。
モンロールは、世界のがん患者の生活の質を向上させるという使命に従って、国際的な製薬会社との戦略的提携関係を確立し、FDA 21 CFR Part 211の品質基準に準拠した新しい生産施設(年間6万用量の生産能力)を建設しています。新施設は、イスタンブールの交通の要所に近接しているため、世界的な物流ネットワークと、世界320カ所の仕向地に対する貨物サービスの契約から恩恵を受けることになります。
モンロールのゼネラルマネジャーであるアイドゥン・キュチュックは、次のように述べています。「無担体Lu-177は、世界中でがん患者さんの生活の質を向上させるという当社使命の達成に貢献するものです。GMP認証を取得した当社の新施設は、最先端の技術によってもっぱらセラノスティクス製品の研究開発および製造のために設計したものであり、これにより当社は高品質ルテチウムの供給を最大化できるようになります。当社は、キュリウムと密接に協力し、新しい治療用放射性医薬品を早期に市場投入し、生命を脅かす疾患を持つ患者さんの生活を改善することに傾倒します。」
キュリウムのSPECT・国際事業部門最高経営責任者(CEO)であるジョン・シルベスター氏は、次のように述べています。「モンロールを技術パートナーとして迎えることは当社にとって大きな喜びです。広範なベンチマークテストを実施した結果、本技術は最高品質の製品と、最も効率的なプロセスの両方を提供し、すでに実証済みで、本質的に『プラグアンドプレイ』であるため、市場投入期間は非常に短いものとなります。」
モンロールについて
モンロールは世界最大級の核医学企業であり、GMPグレードの放射性同位元素および放射性医薬品の開発・製造における革新をリードしており、イスタンブールに本社を構えています。モンロールは、当社の卓越した世界水準の放射性医薬品ポートフォリオを世界市場で販売しています。モンロールはCDMOとして、顧客に開発早期段階のサポートを提供し、また今日の俊敏でリーン型の仮想企業向けに完全統合サービスを提供することで、これらの企業が新製品のコンセプトを効果的に臨床試験に持ち込み、概念実証を行い、ヒト初回投与試験へ移行できるようにしています。モンロールは、世界50カ国以上で販売している当社の放射性医薬品ポートフォリオにより、がん治療における患者さんの一連の治療体験の変革と改善に傾倒しています。詳細についてはwww.monrol.comをご確認ください。
キュリウムについて
キュリウムは世界最大の核医学企業です。当社は、世界クラスの放射性医薬品を開発・製造・販売し、世界中の患者さんに貢献しています。当社の実績ある伝統とさらには先駆的な手法が、革新性、卓越性、比類のないサービスの提供の証しです。キュリウムは、欧州と米国に製造施設を構え、生命を脅かす疾患を対象としたSPECT、PET、治療用放射性医薬品ソリューションを、年間1400万人以上の患者さんにお届けしています。キュリウムという社名は、放射性物質の先駆的研究者であるマリー・キュリーとピエール・キュリー(放射性元素キュリウムの名称の由来)の遺産をたたえるとともに、核医学への傾注ぶりを強調するものです。詳細についてはwww.curiumpharma.comをご覧ください。
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